2022-03-26 #671-680 わくら葉を・・・ 関西花の寺25ケ所 第6番 隆国寺 <義母の短歌>#671-680 わくら葉をかぶれる魚も抱くならん冬の川面の蒼の窮まり ぐるぐると感情線は裡めぐり胃のあたりより哀しみは涌く 独りにも新年は来る隣家の餅搗く音にむらぎも冴ゆる 桧葉は桧の匂いの音たてて爆ぜまっとうす灰になるまで 亡き人の残せる古き鍵の束夢のひとつも隠れておらぬか 硝子戸に写る吾が身は透明体通り抜けゆく二人三人 山繭の淡きみどりにこもらへる刻が揺れいる冬のもみぢに 何刻む包丁かとも刻かけて研ぐ刃が冷たき光を反す 「今日はお婆ァが居らんのや」笑む老い人が華やぎてみゆ 東北弁耳尖らせて聴くわれは受話器を握り片目を瞑れり <管理人のおまけ> 窮(きわ)まり 裡(うら、うち) 搗(つ)く むらぎも・・心の中? 冴(さ)ゆる 桧(ひのき) 爆(は)ぜ 山繭(やままゆ)・・蛾の一種 瞑(つぶ)れり <管理人のつぶやき> ■新型の 北 ミサイルを裏庭に ■ごうごうと草木がうなる 春?番