義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#681-690 ビラに笑む・・・

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関西花の寺25ケ所 第6番 隆国寺

 

<義母の短歌>#681-690

ビラに笑む瀟洒に装う美男美女燃やせば炎となりて天界を行く


目に馴染みの山を見上げ五十年やさしきものはことばを持たず


日月もとどかず深く死者眠る土を犯して雨降り沈む


夫婦とは元は他人と人は言う逝かれてみれば替わるものなし


過去持たぬみどり児何を夢みるか笑まう唇によだれの透りて


こりこりと手応えのある蕗の薹親株より摘む罪のごと摘む


昏れ際の水面きららに活きづきてうねり昴まる流れ膨らむ


闇のなか闇より濃ゆき庭松の翳り起たせて明日に対える


頁繰るはざまの羽虫鮮明に手脚伸して冬の終焉


敷妙の央地がなかに降る雪の天にし舞えばかそか彩持つ

 

<管理人のおまけ>

瀟洒(しょうしゃ)・・すっきりとしてあかぬけているさま

日月(じつげつ)・・月日

笑(え)まう

透(とお)りて

蕗(ふき)の薹(とう)

昴(たか)まる

翳(かげ)り

敷妙(しきたえ)・・衣、袖?

 

<管理人のつぶやき>

■Come Comeと テレビ呼んでるドラマあり

 

<今日のウオーク>由良川 位田橋から以久田橋周囲を一周 5.7km

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由良川 位田橋から以久田橋を望む(左手奥が以久田橋)