#2116-2120 物の怪の・・・
<義母の短歌>#2116-2120
#2116 物の怪の漂うごとき霧わけて葬りもどりの橋うつつなく
#2117 秋のあわれさとりし貌のかまぎっちょ淋しすぎるよ枯色の羽
#2118 植木屋の好みに刈られし庭樹木の新芽は新芽の想いに伸びる
#2119 紅葉に山ふくらみてざわめくも常緑の杉の豊かさ静けさ
#2120 愛しまれぬことは承知の濡れ鴉贄を咥えてトタン屋根すべる
<管理人のおまけ>
葬(はぶ)り・・葬送
かまぎっちょ・・カマキリ、
愛(いと)しまれぬ
贄(にえ)
咥(くわ)える
<365人の生き方>
■師の言葉 自分の限界 超える時 それは誰かの 為と思うとき
(長渕 剛 シンガーソングライター)
#2111-2115 なめらかに・・・
<義母の短歌>#2111-2115
#2111 なめらかに老いは来たらず逆縁の柩にさか立つわがばさら髪
#2112 子を生さず妻と二人の濃きひと世終えし弟幸せなるべし
#2113 弟の意思なき双の指ほどき骨もおれよと一期の握手
#2114 旅立ちの脚絆の紐の蝶結びほどけぬようにゆけよ弟
#2115 膝の骨先ず拾いやる黄泉路ゆく歩みのせめて なくあれ
<管理人のおまけ>
柩(ひつぎ)
逆縁(ぎゃくえん)・・親より先になくなること
<管理人のつぶやき>
■初吟で 今年の吟道 キックオフ 今年は創流 45年