2022-10-27 カテゴリー:動植物(六) 動植物 丹波古刹15ケ寺霊場 第5番 石龕寺 ご朱印と案内 手作り短歌集(六)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された238首の内、3番目のカテゴリー【動植物】に分類した短歌(28)を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:動植物(六)> #1498 実をつけしことなき枇杷の木年毎に徒な蕾の思わせぶりに #1518 暫くを姿見せざりし野良猫がいたく痩せたる頭を垂れてゆく #1519 大小の幾匹率きゆく真鯉の背逞しかれば何やら羨し #1549 霜月になお咲かんとする夏百合の生きえの執か孤高の花びら #1550 蟻が蟻を曳きゆくを見し夏の日を炬燵の中で思い出しいる #1552 一本の笹を掴みて岸登る生きて根のあるものの確かさ #1558 刈りこまれ実なし花なしちんまりと子無きがごとし八つ手と青木 #1562 枯れ芙蓉に毛虫の木乃伊二つ三つなり損ねたる蝶の夢みる #1575 たんぽぽの黄は神の意志人工の桃花タンポポすんすん伸びろ #1583 老鶏の静かに瞼閉ずるごと末枯れ傾く鶏頭の花 #1585 花は散り葉桜紅葉時移り冬を眠らん裸木のしずけさ #1588 花終わる菊の根方に宿命の世継ぎのごとくはびこる新芽 #1597 夕まぐれ前ゆく野兎三つ跳び「お前は誰だ」と耳が振り向く #1610 みずからに咲かせし花を根は知らず思わぬ所に若芽伸ばせり #1630 真っ直ぐに伸ぶる外なき葉鶏頭雪被きつつまだ立ちいたる #1635 突然の雪に慌てる鵯の来てピラカンサの実を陣取れる #1658 裸木の秀に膨らめる木蓮の莟を包む和毛に拍手 #1659 あら草に人の付けたる名のあれどいとしまるるは百にひとつも #1666 珍しきのみにて人は瞬かずグラジオラスの冬に咲くとも #1667 野のすみれ鉢に移すに貰われ子の翳りあらわに衰えしるく #1668 斑猫とは横洞に跳びいし猫虫か糺す人なくひとり頷く #1672 塒指す鳥ふたつ三つ点となり白山茶花に闇の集まる #1676 梅に来て動かぬ鵯よ短かる花の命をついばむでない #1678 「アー」と鳴く今日の鴉の声重し鳥語知らねばその裡知らず #1687 うらぶれの野猫よ来世は人間に生れて来よとも吾が言いかねる #1688 丈低く萌えて刈られて石を這い地下に根を張る凄さよ芝生 #1699 多年草枯るるにあらず前向きに古葉を落とすそれだけのこと #1722 蕗の薹萌ゆるを待つが愉しみとは思いみる程に侘しきものか <管理人のつぶやき> ■セロトニン 太陽光で 活性化 (セロトニン・・幸せホルモン 80歳の壁から)