#451-460 闇に灯る・・・
<義母の短歌>#451-460
闇に灯る膝の車の免許証村田教官厳しかりしよ
彼の谷に三椏咲くと聞きしより登れぬ山の見えぬ花みる
竹藪に囲まる峡に竿売りの生業の声虚しく過ぎぬ
生くる身が今カルシュウム欲る故に常に好まぬ干魚を焼く
臥す虎の姿に似たる奇岩石夜毎せせらぎを干すにあらずか
昼と夜の狭間の山に風もなし刻止まるがに樹木の動かぬ
渦捲ける底いに静寂のありと言う身の揺れるまま揺れて佇ちおり
床下に野良猫するりと消え失せぬ猫には猫の先のある闇
無意識にポケットの鍵もて遊ぶひとりに憩うスーパーの椅子
岩萌え道賃運びする炭焼きの荷重たかりき子育ての頃
<管理人のおまけ>
三椏(みつまた)
欲(ほ)る・・ほしがる
臥(ふ)す
<管理人のつぶやき>
■今日も晴れ ウクライナではロケット降る