義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#451-460 闇に灯る・・・

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関西花の寺25ケ所 第4番 高源寺

 

<義母の短歌>#451-460

闇に灯る膝の車の免許証村田教官厳しかりしよ


彼の谷に三椏咲くと聞きしより登れぬ山の見えぬ花みる


竹藪に囲まる峡に竿売りの生業の声虚しく過ぎぬ


生くる身が今カルシュウム欲る故に常に好まぬ干魚を焼く


臥す虎の姿に似たる奇岩石夜毎せせらぎを干すにあらずか


昼と夜の狭間の山に風もなし刻止まるがに樹木の動かぬ


渦捲ける底いに静寂のありと言う身の揺れるまま揺れて佇ちおり


床下に野良猫するりと消え失せぬ猫には猫の先のある闇


無意識にポケットの鍵もて遊ぶひとりに憩うスーパーの椅子


岩萌え道賃運びする炭焼きの荷重たかりき子育ての頃


<管理人のおまけ>
三椏(みつまた)
欲(ほ)る・・ほしがる
臥(ふ)す
 
<管理人のつぶやき>
■今日も晴れ ウクライナではロケット降る