2022-03-18 #591-600 並び起つ・・・ 関西花の寺25ケ所 第5番 高照寺 <義母の短歌>#591-600 並び起つ若竹の葉を縫うひかり夏の青さに泪さしぐむ 横切れる仔猫不意にふりかえる戻る巣のある確かなまなこ 此の峡に命与けて悔ゆるなし耳朶に親しき瀬音ひびきて 手をあげて便乗したる軽トラックにかそかにあらぬ牛糞臭う 率くものも追うものもなき我が常を奥処にたたみ野良着に替える 裏庭を風渉るときポリバケツ後追う如く音立てまろぶ チリチリと侘しき音を確かめるバックのなかの小さき鍵の 山襞に煙りは直ぐにたちのぼり人住むことをやわやわと告ぐ 岩つつく鮎のひと群れ目に促う刻のゆるゆる流るる真午 酔芙蓉地に落つる間のたまゆらを見たり看取りし後の悲しみ <管理人のおまけ> 率(ひ)く 促(うなが?)う 真午(まひる) たまゆら・・ほんの一瞬 <管理人のつぶやき> あちこちで トラクターの音がする 気持ちは焦る春はもうすぐ