義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#401-410 背戸のあく・・・

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関西花の寺25ケ所 第3番 金剛院

 

<義母の短歌>#401-410

背戸のあく気配に立てば生きるため栓なき盗みの猫がにげゆく


回覧板届ける家に立ちこめる主待ちいる夕餉の匂い


寒空にとがあるごとく朝顔は池の囲いに終われずに咲く


裸木は飄々と佇ち口重きもののふのごと冬を迎える


夢に詠み醒めて綴れどおぼおぼと掬う指よりこぼれる言葉


溜まり水かめの底辺に静もりててらう陶肌露のしたたる


驕りいし柔きくずの葉黒ずみて霜の下りしを萎へつつ語る


裸木の梢の秀尖露光り朝の茜は柔く輝く


満ち足りる友は花火の明るさに我がやみともし残り火を置く


鍵かけずついまどろみし夢の中救い求める吾が声に醒む

 

<管理人のおまけ>
陶肌(とうき)
驕り(おごり)
萎(な)へ
醒(さ)む

 

<管理人のつぶやき>
■義母のまね我が作る歌何なのか川柳なのか狂歌なのかはたまた只のつぶやきなのか?
■今日は久しぶりのウオーキング
  ・・・6.3km  9,400歩