#1151-1160 仏にも・・・
<義母の短歌>#1151-1160
仏にも鬼にもなれず凡凡と胡瓜刻めり長梅雨明けて
聴き馴れし耳にも清し老鴬の啼く音愉しも街人といて
数秒に思案決まりてCMのベット求める経済観念?
見慣れたる野猫いづくに眠るとや歩みおぼおぼ草むらに消ゆ
深窓の女子と言わんねむの花触れなば崩れむ細き花びら
「後家寡婦」とう言葉を遠き死語となしグレイ明るくわれは独身
減反に一等田も欠伸なす関りなけれど納得ゆかぬ
じりじりと夏盛り上る文月のつばなほよほよ呆けてそよげる
口開く用なき虚しさ斯かるとき人は此の世の暗部を覗く
面上げて平然とゆかん残り世の平らと思わぬ坂道なるも
<管理人のおまけ>
胡瓜(キュウリ)
刻(きざ)めり
老鴬(ろうおう)・・春を過ぎてもなくうぐいす
愉(たの)し
欠伸(あくび)
文月(ふづき、ふみづき)・・旧暦の7月
つばな・・イネ科の草
斯(か)かる・・こんな
<管理人のつぶやき>
■バラ園で I.バーグマンに会いました