義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1151-1160 仏にも・・・

関西花の寺25ケ所 第12番 久安寺 ご朱印

 

<義母の短歌>#1151-1160

仏にも鬼にもなれず凡凡と胡瓜刻めり長梅雨明けて


聴き馴れし耳にも清し老鴬の啼く音愉しも街人といて


数秒に思案決まりてCMのベット求める経済観念?


見慣れたる野猫いづくに眠るとや歩みおぼおぼ草むらに消ゆ


深窓の女子と言わんねむの花触れなば崩れむ細き花びら


「後家寡婦」とう言葉を遠き死語となしグレイ明るくわれは独身


減反に一等田も欠伸なす関りなけれど納得ゆかぬ


じりじりと夏盛り上る文月のつばなほよほよ呆けてそよげる


口開く用なき虚しさ斯かるとき人は此の世の暗部を覗く


面上げて平然とゆかん残り世の平らと思わぬ坂道なるも

 

<管理人のおまけ>

胡瓜(キュウリ)

刻(きざ)めり

老鴬(ろうおう)・・春を過ぎてもなくうぐいす

愉(たの)し

欠伸(あくび)

文月(ふづき、ふみづき)・・旧暦の7月

つばな・・イネ科の草

斯(か)かる・・こんな

 

<管理人のつぶやき>

■バラ園で I.バーグマンに会いました

綾部バラ園