2022-02-14 #271-280 心せく・・・ 関西花の寺25ケ所 第2番 楞厳寺 <義母の短歌>#271-280 心せく何に残さん此の彩を紅葉は日毎褪せゆくものを いとけなき山茶花の花咲き初めて花びら早も地を彩る 朝風にマフラーなびかせ過ぎし女若さみなぎる風まき散らし 緑葉に産みつけらりし金色の卵つぶさに潰しゆく爪 文書きつつ涙こぼしぬ老ゆる身に夫なく子なき恩師思いて 人間の歩むとすれば何里ともひたすらに這う蟻の根性 白菜を数枚剥ぎて切り漬けのままごと染みるも何時か馴れゆき 抜き立ての大根おろしさわやかに舌に生きてる辛さの味覚 フイルムに収め得ざりし落日をともに称える人なく佇てり 落日の雄大に遭い釘づけの足許染める名残りの茜 <管理人のつぶやき> 佇てり(たたずみてり)遭い(あい)