2023-04-05 カテゴリー:暮らし・田舎(八) 暮らし・田舎 福知山市三和町高杉 春日神社 手作り短歌集(八)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された378首の内、五番目のカテゴリー【暮らし・田舎】に分類した短歌(33首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:暮らし・田舎(八) #2007 水餃子ぷくりぷくりと浮き上がり参りましたと掬われている #2015 風が啼く高きに低きに風が啼く声を掛け合ういち人欲しき #2018 「いのししの見残す筍食ってる」と里人のどかに呵々と笑えり #2034 存在を示すがごとき古き杭わが触れし瞬ころり倒れき #2062 回礼の和尚の足許軽やかに白足袋ならぬ白スニーカー #2071 小屋代り物置代わりの廃車バス錆びてほろほろ過去を消しゆく #2081 谷深き一軒家の老い恙なくあるらし今日も煙が上る #2084 農繁期過ぎたる野辺に人気なくどこかで杭を打つ音がする #2085 小鍬もて耕し終えし荒畑の土の温もり手に掬いみる #2095 零余子はや色づきそめし山の幸誰と食まんか草刈り残す #2105 里人の大半還暦すぎている村の祭りが滅法明るい #2106 酔うほどに貴方もこなたもなくなりて自治会長が叩かれている #2107 乾燥機低く唸れり秋祭り終わりし里のたゆき静けさ #2126 人を見ず昏れしひと日を絵になせばうす紫のやわらかき靄 #2155 傍らに草引く媼を恃みとし枯枝の山燃やし終えたり #2169 捌きしは里の男衆焼かれてもなお鹿肉に産毛光れり #2180 山間いの空狭けれど藍深しテロも不況も拘りなくて #2192 春夏秋同じ服着て鳥追いし案山子の脚が今燃えつきる #2193 通行止めの文字むっつりと道塞ぎ陽は高かれど里径寒し #2210 鹿の鳴く声聞きしよと言う声に俺もわれもと山里なれば #2242 対向車避けんときりしハンドルにすでに骸の獣を又轢く #2250 小さき旅終えてくつろぐわが家の吸う息吐く息なんぞやさしき #2266 断水の解けし蛇口を迸しる恐れるごとき錆色の水 #2274 姥捨のしきたり今なおありとせばその山活きいき賑わうらんよ #2285 億年のかけらを生きて山里の空気うましと足りて終るか #2305 百年を経たる古家を砦とし声の届かぬ家霊と住める #2313 バス停もポスト自販機いまだなきこの素朴さに足りて棲み古る #2316 ぽつねんと残るひとりの客下ろし空の終バス奥山に消ゆ #2330 里人の念願なりし永久橋成りて下ゆく水明るめり #2359 細りゆく血脈に似るわが里の道拡ぐると立つ測量器 #2361 難民のごとくダンプに積みこまれ朽ちゆく外なき農機具見送る #2364 いにしえゆ農家の八月大名の超極楽の昼のうたた寝 #2365 心地よき空腹感あり厨辺の小窓はいまし茜の坩堝 <ブスになる25ケ条とは>昨日の続き ・自分が最も正しいと信じ込んでいる ・グチをこぼす ・他人を恨む ・責任転嫁がうまい ・いつも周囲が悪いと思っている ・他人にシットする ・他人につくさない ・他人を信じない ・謙虚さがなくてゴウマンである ・人のアドバイスや忠告を受け入れない・・・続きは明日