2022-06-22 カテゴリー:風景・景色(三) 風景・景色 関西花の寺25ケ所 第15番 岩船寺 手作り短歌集(三)に蒐集されている短歌を、12のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された308首の内、6番目に多く(21首)含まれるカテゴリー【風景・景色】に分類した短歌を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:風景・景色(三)> #727 物体のごとく伸びいる脚四本工夫は午を深く眠れり #786 平らかにあらぬ流れの岩を打つ白き飛沫を見て飽かぬかも #800 律儀なる季節の流れに操られロボットのごと女茶を摘む #805 高速路設置の赤杭鮮やかに墓地に打たれてむら肝冷ゆる #817 息ひとつ吐く間のいのち雨露の生れ継ぐ端よりしたたり止まず #818 水暗き瀬音に向きてぬかぼたる曳きゆくひかりの心許なき #819 崩え株の猿の腰掛けしんねりと暗く冷たく日陰に太る #827 右ゆくか左ゆかんかたちどまり流れてやまぬ川を見下ろす #828 乾ききる蝉のなきがら地に揺れて枯れ葉のごとし欝もなからむ #858 此の道はいすべ指す道山に向きブルトーザーの猛りたつ音 #864 梅ヶ枝に山繭ひとつさびしらに揺れて池の面くれはじめなり #866 累々と積まれし芥の収集場くらしの抜けがらガサッと音たつ #870 空を這う夜間飛行の音なき灯星に紛れていずく指すなる #887 牙のなき象のごとしも急坂のカーブにバスの巨体現る #898 窓際の席を選びしまなかいに華には遠き枯れ野流るる #899 芒原に打ち捨てらるる乗用車赤き車体の華ある滅び #900 ちんまりと一輛編成のディーゼル車急行尻目に乗客群がる #901 山住のまなこを洗う波頭浜に届かむ際を砕ける #902 波被く沖の小島の二つ三つともる灯もなく闇に沈みぬ #903 トンネルを抜けるとそこは雪国と小説もどきの奇声を上げる #996 丹波丹後の境の峠の地蔵様瓦の屋根が温とうみゆる <管理人のつぶやき> ■家電品 品薄状況始まった