義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

カテゴリー:街・町(七)

福知山市三和町寺尾 三柱神社

 

手作り短歌集(七)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。
短歌集に掲載された266首の内、十番目のカテゴリー【街・町】に分類した短歌(10首)を掲載いたします。

 

<義母の短歌>カテゴリー:街・町(七)

#1772    今少し喜寿には間のあり降る雪を吹き上げ弾ける花火をみたし


#1783    冬に花火を並松河畔に轟かさば丹波綾部の名も轟かん


#1796    町住みの友に貰いし白菜を蒔かぬ山住み漬け菜に仕込む


#1814    忘らるる死者のごときか毀たれし店舗の軒並定かに覚えず


#1844    本を読む鬼の像あり大江町細面にてなかなか美男


#1857    楽しむと来たりし街の四半刻耳が真先に帰路をうながす


#1878    人ならば怒り出すべし自販機の戻すコインを再び三たび


#1886    再建の商店街を隠しいるビニールシートの包むもろもろ


#1927    自動ドア人を選ばず入れしめる感情なきもの又頼りなく


#1997    胸はりて歩むつもりをウィンドの意地悪硝子が猫背を映す

 

<365人の生き方>

■神様は 憂鬱な人 きらいです 

(渡辺昇一 上智大学名誉教授  運と勉強)