義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

カテゴリー:亡夫・夫(七)

福知山市三和町寺尾 三柱神社

 

手作り短歌集(七)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。
短歌集に掲載された266首の内、十一番目のカテゴリー【亡夫・夫】に分類した短歌(8首)を掲載いたします。

 

<義母の短歌>カテゴリー:亡夫・夫(七)

#1751    雨漏らぬ屋根下に住む安らぎを夫ある日は思わざりしよ


#1818    わが脚に合わせくれたる夫との旅ゆ気楽さに替わるものなし


#1849    喜びを将悲しみを声に出し告げたかりしが鉦叩くのみ


#1881    否応もなくすすみゆく用地買収斯かる事態にこそ欲しき夫


#1943    石垣は頑と残れど石寄せし夫も積みし石工も亡き人


#1946    瀬戸大橋渡る約束果たせずに逝きたる人よ時効は来たらず


#1966    残りしがわれで良かりしあの人が米研ぐ姿思うだに痛まし


#1999    仏壇のうす暗がりに声かける「今日はご飯を炊かない日なの」

 

<管理人のつぶやき>

この拙いブログを開設して、この1月16日で満1年となります。

最近、このブログに関し大変うれしいことがありましたのでご紹介させていただきます。

 

義母の短歌作りは平成4年、地域の短歌の会「樵」に入会し、久後先生のご指導を受けたのがキッカケでした。以来先生がなくなられるまでの3年間、本当にお世話になったようです。(カテゴリー:義母の紹介、久後先生哀悼の歌に記載)

 

この1月8日の朝、いつものようにパソコンのメールを開けて思いもよらぬメールの受信にびっくりいたしました。久後先生の息子様からのメールでした。

 

奥様が偶然にネットでこのブログを見つけられたとのことで、メールをいただき大変ご丁寧なごあいさつをいただきました。最近のネット時代とはいえ、その偶然に驚くばかりです。

息子さんの手元に、久後先生の出版された歌集があるとのことで、ご親切に義母のご仏前へとお供えしたいとのお言葉があり、譲り受けることになりました。大変恐縮しています。

 

また其の後、奥様のFace Bookにも紹介をして頂きました。たいへんありがたく、今後も交流を続けていきたいと思っています。

 

以上、長くなりましたが今年一番の嬉しい「つぶやき」です。