義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2006-2010 猫が貌を・・・

福知山市三和町草山 長渓山久法寺天台宗

 

<義母の短歌>

#2006    猫が貌を洗うと人の言うなれどたまには泪を拭くかも知れぬ


#2007    水餃子ぷくりぷくりと浮き上がり参りましたと掬われている


#2008    「ギャッ」と啼く狐の鋭きひと声に刺されし野径日昏れのおどろ


#2009    直角に流れの変わるひと処水も憩いのひと時を待つ


#2010    泥のつく軍手ずぼっと脱ぐ指の軽さよ魚のごとくに動け

 

<管理人のおまけ>

掬(すく)われて
野径(やけい)・・野の道

 

<365人の生き方>

■ 打ち克て 自分の中の 感情に 

山崎直子 宇宙飛行士)