2023-04-06 カテゴリー:家族(八) 家族 福知山市三和町高杉 春日神社 手作り短歌集(八)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された378首の内、六番目のカテゴリー【家族】に分類した短歌(30首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:家族(八) #2004 わが墓に花挿しながら言うだろう「騒々しいお母ちゃんだったな」 #2027 親子とて言いたき放題言えもせず完熟トマト潰されいたり #2053 「ありがとうよくぞ丈夫な歯を呉れて」突然息子が真顔を向ける #2055 サングラス外せば童顔の孫なりきナナハン駆りて墓参に戻り来 #2063 巣立ちたる孫に貰いし年玉の袋楽しむ老いとなりけり #2104 定年を迎えし弟乾ける砂崩るるごとく病魔に倒る #2111 なめらかに老いは来たらず逆縁の柩にさか立つわがばさら髪 #2112 子を生さず妻と二人の濃きひと世終えし弟幸せなるべし #2113 弟の意思なき双の指ほどき骨もおれよと一期の握手 #2114 旅立ちの脚絆の紐の蝶結びほどけぬようにゆけよ弟 #2115 膝の骨先ず拾いやる黄泉路ゆく歩みのせめて恙なくあれ #2116 物の怪の漂うごとき霧わけて葬りもどりの橋うつつなく #2123 「おふくろの顔もむずかしなったよな」子には届かぬ老境の憂さ #2124 漁終えし舟が港に憩うごとスニーカー並ぶ正月の土間 #2129 「おかあちゃんはじをようかかんさかいでな」一通きりの亡き母の文 #2133 「此の空は俺のもんだ」と満天の星に手を振る息子の銀髪 #2135 初めよりひとりのごとく野を守るわれに近くて遠き三人子 #2136 適齢期どこ吹く風と留学に婚の資金をはたく女の孫 #2137 ニヒリズムの息子が霊験あらたかと届けて呉れし足のお守り #2147 鯉幟りも祝ってやれず生い立ちし息子の息子に良き嫁決まる #2149 エアメールフランスへこれで届くかと郵便局にて念押しいたり #2151 またひとり孫が印度へ渡るという生水飲むな弾にあたるな #2170 エアメール寿司食いたしの文字載せてインド寺院の絵ハガキ届く #2173 五十㍍以内に人の気配あり声のかけらが木の間縫いくる #2176 大島ゆ男孫の土産椿油もったいなくて見ているばかり #2198 福寿草の株切り分けてわが臓器与えるごとく子に持たせやる #2233 抱き上げる手にひしひしと血の温みひ孫に聞かせるわが子守唄 #2283 二とせ余異国にありし孫帰りまずすき焼きが食べたしと言う #2302 子の来ると報せにそぞろ指はずみ炊く零余子飯南瓜の甘煮 #2323 母と呼ばれ半世紀余をわが経たり育つ子に従きともに育ちて <ブスになる25ケ条とは>昨日の続き ・なんでもないことにキズつく ・悲観的に物事を考える ・問題意識を持っていない ・存在自体が周囲を暗くする ・人生においても仕事においても意欲がない