2023-04-07 カテゴリー:人・子供(八) 人・子供 福知山市三和町高杉 春日神社 手作り短歌集(八)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された378首の内、七番目のカテゴリー【人・子供】に分類した短歌(24首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:人・子供(八) #2048 ジョギングの男霧分け現れて濃霧の壁を額で押しゆく #2054 乳牛の滝なすゆまりに仰天し奇声を上げる街の子供等 #2068 坪庭を耕し俺が育てしと京より甥がねぎ提げて来る #2069 父の墓京都に建てると甥は告げ人を恃まぬ男の目なり #2082 鍵穴にカギさしまま友は留守風のどかなり静けさはます #2083 乳牛と共に餌食む仔狸に罠仕掛けるなと嘆く牛飼い #2128 花ひらくたまゆらに会いし心地なりつけしテレビのあき子先生 #2131 雪曇り三日の後の晴天に心はずみぬ逢う人がある #2142 逢いみての後の便りに温みありときめき新たにまた読みかえす #2148 八十年生きしが人生ばら色と媼言いけり頼もしきかな #2156 「鹿が獲れた焼肉するから食べに来よ」お茶にでも誘うように男等 #2188 山里が好きで綾部に腰据えしとノルウェー製のストーブ炊く人 #2221 うつつには遠き夢みしあけぼのの耳くすぐりしあの声は誰 #2227 わが疎むどくだみ鉢に愛ずる子とわれの生きとの小さなひずみ #2261 喉元に言葉とならぬ言葉溜めみどり児総身でくうくう笑う #2275 上っ面の言葉位で掬えるか底の知れない人の心が #2288 野の猫と対き合い長く屈みいる初老の男の背なの寂寥 #2296 水底の小石がゆく水見るように聴いているなり若者の声 #2299 杖捨てて逢いたかったと手に縋る媼座らせ盛る零余子飯 #2300 夜目遠目花は素直に愛ずるべし来し方秘める蔭は覗くな #2310 かけし声上滑りして消えゆけりひと桁若きグループの輪を #2311 行商の媼と何やら気の合いて零余子と魚の物々交換 #2334 七日七夜骸のままの孤独死の報せにじんと背筋が痛む #2356 轢死せる蛇を包みて道脇に寄せいる人の祈りのまなこ <管理人のつぶやき> ■ブスになる なんと厳しい 指摘かな 身に覚えある 25ケ条