義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2111-2115 なめらかに・・・

福知山市三和町西松 天満神社

 

<義母の短歌>#2111-2115

#2111    なめらかに老いは来たらず逆縁の柩にさか立つわがばさら髪


#2112    子を生さず妻と二人の濃きひと世終えし弟幸せなるべし


#2113    弟の意思なき双の指ほどき骨もおれよと一期の握手


#2114    旅立ちの脚絆の紐の蝶結びほどけぬようにゆけよ弟


#2115    膝の骨先ず拾いやる黄泉路ゆく歩みのせめて なくあれ

 

<管理人のおまけ>

柩(ひつぎ)

逆縁(ぎゃくえん)・・親より先になくなること

 

<管理人のつぶやき>

■初吟で 今年の吟道 キックオフ 今年は創流 45年