義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2116-2120 物の怪の・・・

福知山市三和町西松 天満神社

 

<義母の短歌>#2116-2120

#2116    物の怪の漂うごとき霧わけて葬りもどりの橋うつつなく


#2117    秋のあわれさとりし貌のかまぎっちょ淋しすぎるよ枯色の羽


#2118    植木屋の好みに刈られし庭樹木の新芽は新芽の想いに伸びる


#2119    紅葉に山ふくらみてざわめくも常緑の杉の豊かさ静けさ


#2120    愛しまれぬことは承知の濡れ鴉贄を咥えてトタン屋根すべる

 

<管理人のおまけ>

葬(はぶ)り・・葬送

かまぎっちょ・・カマキリ、

愛(いと)しまれぬ

贄(にえ)

咥(くわ)える

 

<365人の生き方>

■師の言葉 自分の限界 超える時 それは誰かの 為と思うとき
(長渕 剛 シンガーソングライター)