義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2106-2110 酔うほどに・・・

福知山市三和町中出 梅田神社

 

<義母の短歌>#2106-2110

#2106    酔うほどに貴方もこなたもなくなりて自治会長が叩かれている


#2107    乾燥機低く唸れり秋祭り終わりし里のたゆき静けさ


#2108    二度までも風雨に倒れしコスモスの咲かねば終れぬ花の小さし


#2109    羽化出来ぬ蛹のごとき焦り持ち雨降り止まぬ窓見据えいる


#2110    手の窪に乗せて食べよと差し出す紫したたる茄子の浅漬け

 

<管理人のおまけ>

たゆき・・だるい
小(ちい)さし・・かわいらしい
蛹(さなぎ)
窪(くぼ)・・くぼみ

 

<365人の生き方>

■人生に 鳩は3回 やってくる
藤田喬平 ガラス造形作家)