#1541-1545 用ありて・・・
<義母の短歌>#1541-1545
#1541 用ありて来たりし厨に首かしげ思案の他のリンゴジャム煮る
#1542 紅葉は遠く眺めて嘆ずべし落葉散り積む城跡の寂
#1543 いのこづち風媒恃めぬ鋭きのぎのズボンに袖に所嫌わず
#1544 丘ひとつ越えて変わらぬ山里で思いがけなく夕陽に出遭う
#1545 夢のなき農家のくらしに戸惑いしは十九の花嫁なりし
<管理人のおまけ>
嘆(たん)ず・・感心する
のぎ・・針状の毛
風媒(ふうばい)・・風で飛ばす
恃(たの)めぬ
<管理人のつぶやき>
■幸齢者 柳に風のしなやかさを 朝令暮改 風見鶏もよし