義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1546-1550 味噌汁に・・・

関西花の寺25ケ所 第24番 子安地蔵寺

 

<義母の短歌>#1546-1550

#1546    味噌汁に豆腐を入れることすらも贅沢などとは知らで嫁ぎ来し


#1547    木尻座と呼ぶ嫁の座のけむったさ昔語りの笑えぬひとこま


#1548    昏れやすき冬の長夜のぬばたまの心の洞は敢えて覗かず


#1549    霜月になお咲かんとする夏百合の生きえの執か孤高の花びら


#1550    蟻が蟻を曳きゆくを見し夏の日を炬燵の中で思い出しいる

 

<管理人のおまけ>

ぬばたまの・・夜にかかる枕詞

洞(ほら)

執(しゅう)

 

<管理人のつぶやき>

認知症 誰にも襲う壁高し(80歳の壁から)

■その壁は 気持ち次第で低くなる(80歳の壁から)