義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1681-1685  息絶ゆる・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第3番 慧日寺

 

<義母の短歌>#1681-1685

#1681    息絶ゆるごとく灯は消え人声の闇に吸われて酒宴終れり


#1682    狼籍のままに灯を消し夜半さめてまさぐりいるはテレビのリモコン


#1683    夢に聞きし一方的なる饒舌は消し忘れたるテレビにありき


#1684    ゆく蟻の数程喪の服集い来るスターの葬り祭り染みいる


#1685    ぬばたまの闇に屋根打つ雨音の乱れて激し荒ぶは何神

 

<管理人のおまけ>

狼籍(ろうぜき)・・取り散らかして

葬(はぶり、ほうむり)り・・葬送

ぬばたま・・黒い物ににかかる枕詞

 

<管理人のつぶやき>

■話すほど 仲良くなれる幸齢者 (80歳の壁から)