#991-1000 埋め置きて・・・
<義母の短歌>#991-1000
埋め置きて忘れし栗の実探す程鴉の頭緻密にあらず
跳びたてぬまでに壁打ち障子打つ小さき命に背戸開け放つ
女三界に家なしなどと戯け言三棟の家屋我が持て余す
白梅の芯のあたりに春生れて陽差し蒐める車体のきらら
膨らみし餅の空洞透かしみつひとつのものはひとつでしかない
丹波丹後の境の峠の地蔵様瓦の屋根が温とうみゆる
したたかに雪を降らせし冬将軍出立ちの支度まだ出来ませぬか
身構える要なきこたつにじんじんと勝手に過ぎゆく刻を惜しまず
北狐の子別れの話聞き留めぬ歌の師もまた還り来まさず
書き留めし言葉息づく紙切れの狼籍極めつあやなす語わら
<管理人のおまけ>
戯(たわ)け言・・たわごと
蒐(あつ)める
語(かた)わら・・語彙(ごい)?
<管理人のつぶやき>
■ウクライナ 太陽見たいと子供達 太陽見れる我ら幸せ