義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1511-1515 食べ終えし・・・

関西花の寺25ケ所 第24番 子安地蔵寺

 

<義母の短歌>#1511-1515

#1511    食べ終えし寿司殻前にいたずらに寂しむ峠越えて久しき


#1512    うつつには無き生れ家に物言わぬ父母いて囲炉裏燻りたり


#1513    男なら山崎方代真似るかも時折常軌を逸したくなる


#1514    大根白菜たまにきざむに事足りる包丁の刃はなまくらで良し


#1515    濡れ落ち葉踏み来しわれも濡れ落ち葉封書一通投函せしのみ

 

<管理人のおまけ>

うつつ・・現実

燻(いぶ)り

山崎方代・・昭和初期の歌人

 

<管理人のつぶやき>

■気持ちよし 季節は移る白露かな