カテゴリー:自然・季節(五)
手作り短歌集(五)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。
短歌集に掲載された238首の内、4番目のカテゴリー【自然・季節】に分類した短歌(18首)を掲載いたします。
<義母の短歌 カテゴリー:自然・季節(五)>
#1269 雨上がりの草の根もろきを知る指の草引き出せばエンジン全開
#1277 雨脚はいよいよ激し夜は深し待ちたる雨も続けば怖し
#1290 入道雲いかつく湧く昼引き抜かれもう伸びられぬ雑草の眠り
#1293 彼岸花咲くと覚ゆる岸を刈るほつほつ咲く頃逝きし人はも
#1297 実りの秋華麗に過ぎゆく長月のひそかに曳きずる冬を怖るる
#1329 見はるかす野山に秋の色深み刈田に藁燃す煙いくすじ
#1335 心よき気温に和む目に沁みて稲穂は黄金の光りを纏う
#1337 つきつめて物思うまじ秋日和明日は良きことあるやも知れぬ
#1341 耐えられぬ程の暑さも覚えなく短かりしよ還らざる夏
#1346 雲間洩る秋の光りに温みあり静と動なら動に傾く
#1383 梅もどきに群がる目白よ余すなく啄むがよい冬は長いぞ
#1390 葉鶏頭緋にほむらだち秋深む愛なく哀なし淡々と昼
#1397 忙しげな振りして栗剥き菜を洗う迷いの十月温みが欲しい
#1399 満天の星きらら増す午前二時偈に神秘なり星座学ばな
#1407 自が寝息何かひそむと思うまで静寂は深し秋の夜長し
#1424 錐状の芽を吹くアイリス今一度草に挑みて秋ゆかせんか
#1452 青葉闇落ち栗拾う指先に百足の祖のような虫這う
#1469 とうたらり蜂蜜垂らす秋の蕗さびしき色に煮つまりゆけり
<管理人のつぶやき>
■二日目は倦怠感と微熱あり(ワクチン接種38°)