2022-08-28 カテゴリー:人・子供(五) 人・子供 関西花の寺25ケ所 第22番 船宿寺 手作り短歌集(五)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。 短歌集に掲載された238首の内、3番目のカテゴリー【人・子供】に分類した短歌(28首)を掲載いたします。 <義母の短歌 カテゴリー:人・子供(五)> #1259 ス-パーにいずれ差のなき品を選る見知らぬ尼僧に親しみ覚ゆ #1268 異なれる道に苦しむ友の愚痴諾い聞きいるのみの手助け #1272 気難しき師の頬緩めし栗おこわ在す思いにいそいそ参らす #1304 腹立てば「ニコッ」と笑むとうタレントありぽつんとひとり何笑うべき #1322 わが炊きし栗飯美味しと食む友の貌が見たさに栗の渋とる #1323 白萩のしだり枝そよろ揺れ遊ぶ床しき庭持つ超モダン人 #1325 酔芙蓉のつぼみようようほぐれ来ぬ盛りの頃はも友来たれかし #1328 クレーン車巨体ギコギコ軋ませて清しき礼添え道あけ呉るる #1350 それなりの華あり集う七十路のおんなは女のやさしさ醸す #1372 師はすでに過去の人なり一周忌の遺影に告ぐる永遠の別れ #1374 幼な日のわれを知る人大方は逝きしふる里遠くもあるか #1377 一周忌のあかとき夢に歌の師の一期一会の温顔に遭いき #1384 秋冷の家籠もり人恋い人を避け蒔くべき春の花種揃える #1387 地名告げ姓告げぬ人花のみの縁に花苗届けくれたり #1391 立て板に水流すごとき販売員のそれも生業聞くだけはきく #1404 あけびの実千切りて呉れし若からぬ男の背に汗の臭えり #1416 真綿に棘包めるような言葉吐くいずくの地にもひとりやふたり #1417 飲みさしのわがコーヒーをためらわずのむ若者の産声も知る #1420 歩けない死にたくないと泣く友を奮い立たせる言葉を知らず #1431 余りにもむごき老後に耐ゆる友の傍辺を今は早く去りたし #1434 揺れゆるる板橋渡る夢を見き彼岸の友に手を引かれつつ #1439 思うこと語りたきことちぐはぐに乱れて虚し宵宮の酒席 #1440 孫に近き四人に囲まれ談笑すホスト遊びの真似事じみて #1446 あんたの声聞きて元気が出ましたと救われたるはわれと思うに #1447 人は皆忙しかりけり空想の遊覧地図を拡げつたたみつ #1449 頬こけしフランキー堺に死の翳り纏うと逝きたるあとのドラマに #1476 手に揺らすブランコ何時か人乗せし記憶のありと言い出しそうな #1492 女丈夫の波乱のひとよびんびんと胸内貫く言葉に酔えり <管理人のつぶやき> ■4回目 ワクチン接種もう慣れた