義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

カテゴリー:家族(四)

関西花の寺25ケ所 第22番 船宿寺

 

手作り短歌集(四)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。

短歌集に掲載された238首の内、7番目に多く(12首)含まれるカテゴリー【家族】に分類した短歌を掲載いたします。

 

<義母の短歌 カテゴリー:家族(四)>

#1030    飼鳩を蛇に殺され狂乱の泪おさなき息子忘れず


#1031    乳歯二本ニッと見せては乳欲りし末の子不惑の髪白み初む


#1035    夏かぜのわれにみかん水飲ませくれし若き母住む七十路のまなうら


#1091    町住みの友が呆けたるつくし摘む童女のごときをうからの眸にみつ


#1122    子の住所電話番号書きしメモバックの中にお守りのごと


#1127    一泊の娘いそいそ去りゆけり夢より覚めし蝶のごとくに


#1140    庭持ちし息子は俄に興味持ちわが花畑の見直されたり


#1186    短冊を書くべき芋の葉の露を律義に母の採りくれし七夕


#1187    夜祭りに乏しきなかより白銅貨呉れたる母の血わがある限り


#1238    青年を伴い孫は若竹のそよげるごとく爽やかに来る


#1239    電源を切りし灯籠に似るわれか子等去りしへやにひとり座れば


#1240    魂を送り帰省者は去り山里にひとりの夜の線香花火

 

<管理人のつぶやき>

■五輪には 金(かね)ネダリストって いるらしい 金(きん)メダリストと大きな違い

(新聞から一部流用)