#1231-1240 夜盗虫・・・
<義母の短歌>#1231-1240
夜盗虫引き千切りたる指洗い女の貌してものを刻めり
ふるさとと呼ぶ土地はあり其処過ぐる須臾の間よぎる甘き郷愁
扇風機の風は羽毛のやさしさに遠からずあきの風も吹くべし
狂気する程の喜び今日までに幾度ありしか指折りてみる
焼き茄子が「キューン」と悲鳴上げたりと告げたきものをだーれも居らぬ
宝石のひとつも持たず小判草咲かせて成らせし小判乾けり
襲い来る睡魔に耐えて待つ五分馬場あき子女子選歌の放映
青年を伴い孫は若竹のそよげるごとく爽やかに来る
電源を切りし灯籠に似るわれか子等去りしへやにひとり座れば
魂を送り帰省者は去り山里にひとりの夜の線香花火
<管理人のおまけ>
夜盗虫(ヨトウムシ)・・害虫
其処(そこ)
須臾(しゅゆ)・・しばらく
小判草(こばんそう)
<管理人のつぶやき>
■セ・リーグの 頭にJERAがいつの間に 知らんかった 遅れているかな