カテゴリー:風景・景色(四)
手作り短歌集(四)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。
短歌集に掲載された238首の内、8番目に多く(11首)含まれるカテゴリー【風景・景色】に分類した短歌を掲載いたします。
<義母の短歌 カテゴリー:風景・景色(四)>
#1033 夕昏れの雨を抱える空の色何かある色悲しみの色
#1041 群鳥の遠ざかる列たわみつつ指すひと方のそれぞれの宿
#1100 月光を浴びて鎮もる池の面は奈落の使者の蒼きてのひら
#1109 風は初夏残り椿の一輪が北に向かいてぱっちり開く
#1131 振り向けば野面のはてのひとつ星水痩せし川に闇を降らせる
#1179 際立ちて星のきらめく大空の果てなき闇を截る飛行雲
#1185 唯ひとつ花咲く星と読みしかばいや尊かり痩せし畑も
#1206 通る度由来を思う石の上に石を積みたるのみの野仏
#1243 川霧の人界離れのぼりゆく昏れぐれの田に人の動ける
#1245 道の辺のひと群の墓囲われず行きに戻りに死者の目おぼゆ
#1253 夕日なき山里にして茜雲あざやかなれば夕昏れやさし
<管理人のつぶやき>
■コロナ禍に コワコワコワとカラス鳴く 大丈夫だよ君にはうつらん