カテゴリー:自然・季節(四)
手作り短歌集(四)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。
短歌集に掲載された238首の内、5番目に多く(13首)含まれるカテゴリー【自然・季節】に分類した短歌を掲載いたします。
<義母の短歌 カテゴリー:自然・季節(四)>
#1021 春雪に明るき窓の昏れ果てて長きながき夜洞のようなる
#1034 春の雪貧乏草の株毎にまろく積もれりなんとなけれど
#1076 深海の暗きに似たる曇天を絞るがごとく細き雨降る
#1097 夏の川地球の静脈さながらにゆるゆるめぐる思惟持たぬもの
#1148 蹲る小さき影も汗噴かむ梅雨明けの暑さ声に出でけり
#1158 じりじりと夏盛り上る文月のつばなほよほよ呆けてそよげる
#1162 はたた神昼寝にゆるぶ耳裂きてしどろもどろのわが目覚めなる
#1169 梅雨空の重き空気に芥燃す煙は低く這いまわるなり
#1198 積み置きし草は土にと還りいて摂理の妙の身に親しかり
#1218 渇覚え草引く頭上に啼く鴉「カワックカワック」夏は真盛り
#1227 立秋の声聴き眺むる山山の濃緑の翳り秋を抱ける
#1233 扇風機の風は羽毛のやさしさに遠からずあきの風も吹くべし
#1244 雲ふたつ並びて流るる孟蘭盆の夜は雨とう予報の青空
<管理人のつぶやき>
■もう少し 季節は動く残暑かな