義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#73-78 待ちわびる・・・

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関西花の寺25ケ所 第1番 観音寺(公式HPはこちら

 

待ちわびる夕立過ぐる如息は去りぬ一刻残る涼はありても

 

「エッ此れが竹の子なの」と街に住む孫の仰げる若竹の葉

 

水は澄み雲ゆるゆると尾根をゆく旅してみたき病む膝をみる

 

緑より生まれて緑に消えてゆく模型見るがに峡のディーゼル

 

山襞の麓の緑おしわけて孵化する如く列車出でくる

 

父母は土葬なりしを此の下にみ姿ありやと踏みをためらう

 

 

<管理人のつぶやき>

如息は(ごとそくは)・・・如く息子は *後で意味がわかりました

山襞(やまひだ)、麓(ふもと)