2023-06-03 カテゴリー:風景・景色(九) 風景・景色 福知山市岩崎 岩崎薬師堂 手作り短歌集(九)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された228首の内、四番目のカテゴリー【風景・景色】に分類した短歌(22首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:風景・景色(九) #2384 風吹けば回る外なきもぐらおどし淡雪舞う田に虚しき音立つ #2389 枝ゆらす重みも持たず跳び交える小鳥のつつく光のみじん #2390 冷たかろ霜置く草に倒れこむ無人の駅の放置自転車 #2398 狸穴と呼ぶ谷埋められ消えてゆく自然をよそに成る高速路 #2401 ささ鳴きと人は言うなれ我が耳は愛のコールに応えると聴く #2413 乗客なき無人の駅に停車する二輛電車の影のどかなり #2431 夕映えが今日を攫いてうすれゆく明るい明日にして返すよと #2432 人気なき峡の広場のブランコを風の子が来て時折ゆらす #2440 秋の山春日の局の打ち掛けの緞子思わせ色深めゆく #2465 冷やかに地球を見下し蒼く照る異る界の美しき #2468 むっつりと立ちいるのみに頼もしき山に守らるわが住む里は #2470 柿若葉花に劣らぬやさしさに揺れてきらめく疲れ曳く目に #2507 冬ざれの峡の河原に歳月の諸々秘めてそそり立つ岩 #2513 白濁の雪解け渦巻き岩を打つ自然のくれし鄙の景観 #2519 昼の月匠の漉きし和紙のごと白く透きつつ象崩れず #2526 どっしりと古き陶器を思わせる山膨らみて葉裏をかえす #2532 山住みの目は眩しめり魚跳ねるさまにきらめく湾の細波 #2534 廃屋の傾き朽ちゆく逐一を詮なく見守る椿の大樹 #2545 かなしみの雫のような雨の露光りを留めて樋に縋れり #2553 風の意のままに吹かるる病葉に終りしものの軽さを見たり #2562 むっつりと吊らるる玉ねぎ振り落とす孤独な風の透けるてのひら #2563 工事現場に夜っぴて点る青き灯がめぐりの闇をなお濃ゆくする <365人の生き方> ■明日からは 毎日二か月 腕立てと 腹筋100回欠かさずにやれ ■二か月後 コーチが云った そうか。ただし このトレーニングは ユニホーム脱ぐまで (鈴木尚典 横浜ベイスターズ元選手 大舞台で緊張しない秘訣)