義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1801-1805 足ひきて・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第9番 高源寺

 

<義母の短歌>#1801-1805

#1801    足ひきてゆく人やたら目に留まり身に引き替えて寒く街ゆく


#1802    乗り捨てのバイクに凭れる錆自転車父と子に似るバス停の裏


#1803    目の仇にされてあわれや貧乏草種残さむと春の木陰に


#1804    水族館の魚の孤独に逢いたくて惹かれゆくなり尾鰭なきわれ


#1805    折りたたみの椅子ぱたぱたとたたまれて聞きたる事の大方忘るる

 

<管理人のおまけ>

凭(もた)れる

惹(ひ)かれ

尾鰭(おびれ)

 

<管理人のつぶやき>

■昨日は 親族集まり 一周忌