義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1876-1880 実現性・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第11番 白像寺

 

<義母の短歌>#1876-1880

#1876    実現性先づはなけれど窓側の席占めてゆく空の夢旅


#1877    象ある些細も残さず夜の来て昼と異なる安らぎにいる


#1878    人ならば怒り出すべし自販機の戻すコインを再び三たび


#1879    満天の星のごとくに列並める冬苺の種視つめてひとり


#1880    人魂の彷徨うごとく近づけり夜光塗料のふたつのペタル

 

<管理人のおまけ>

並(な)める・・並べる

冬苺(冬イチゴ)・・晩秋から冬に実をつける野イチゴ      

人魂(ひとだま)

彷徨(ほうこ)う・・さまよう        

 

<管理人のつぶやき>

■20歳で 五つのタイトル 藤井君