義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1871-1875 人間に・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第11番 白像寺

 

<義母の短歌>#1871-1875

#1871    人間になりたき鴉枝ゆらし十羽十色の声を降らせり


#1872    怺え切れぬ泪のごとき露浮かせはらりこぼせし終の山茶花


#1873    零余子うましうましと読めば試食してみたくもあるか黒き粒つぶ


#1874    枯れ葉舞う軽さに跳び交う鳥の名を「菊戴き」としっかり覚ゆ


#1875    少女期の吾が匂い持たぬ友と居て橋なき流れ飛沫てやまず

 

<管理人のおまけ>

怺(こら)え
零余子(むかご)・・むかごご飯
菊戴(きくいただ)き・・秋の季語、日本最小の鳥

 

<管理人のつぶやき>

大江山 ここから少し遠いけど 初雪降ったと 寒いはず