義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1851-1855 石ころを・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第10番 白毫寺

 

<義母の短歌>#1851-1855

#1851    石ころを拾いて詰め置く袋まで噛み破られおり生きの厳しさ


#1852    むくつけき男のごとき冬景色福寿草の芽がまだ貌見せぬ


#1853    大江山の鬼に喰われし河守の地名は永劫わが裡にあり


#1854    雪中に鉈さげて立つ男の背を孤独と見るはわが孤独の目


#1855    花芽とも言えぬ膨らみ裸木の眠れる如きが知らず育む

 

<管理人のおまけ>

むくつけき・・むさくるしい

永劫(えいごう)・・長い年月

裡(り)・・うち

鉈(なた)

 

<管理人のつぶやき>

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