義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1641-1645 怺えるとう・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第2番 太寧寺

 

<義母の短歌>#1641-1645

#1641    怺えるとう力の失せてこぼし過ぎ泪の枯れて仕舞った女


#1642    寒冷前線居据わる空の飛行音重く響けり夜の冷え厳し


#1643    行く末の杖にもならぬ孤を抱き視界心界累累と歌


#1644    丸太一本転がるさまに寝てみたし伸ばし折り曲げくぐまりて眠れず


#1645    幼きより得がたきものを求めしか母のかなしき目に責められし

 

<管理人のおまけ>

怺(こら)える
据(す)わる
孤(こ)・・みなしご

 

<管理人のつぶやき>

■幸齢者 闘病よりも共病を(80歳の壁から)