義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

カテゴリー:風景・景色(五)

関西花の寺25ケ所 第23番 金剛寺

 

手作り短歌集(五)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。

短歌集に掲載された238首の内、7番目のカテゴリー【風景・景色】に分類した短歌(10首)を掲載いたします。

 

<義母の短歌 カテゴリー:風景・景色(五)>

#1270    昼月は手漉きの和紙のやさしさに憚るごとくされどくっきり


#1271    つくつくほーしいのちがほーしとわがきこゆ雨の晴れ間の山里の秋


#1300    川底の小石もときに跳びたからん水は海指し流れ止まぬに


#1306    秋の庭紫つつじほつほつと狂える春の華には遠し 


#1363    里住みの越冬に似て大方はトンネルなりき宮福線の旅


#1378    稀有に澄む夜空粛しゅく名月の貴夫人に似て親しみ持てず


#1415    選ばれし人のごとくに金星は曇れる空に在処凛たり


#1438    横腹をトンネル二つ貫くとう山霊眠りを醒ますになきか 


#1450    峡川を一途に流れ指す海に何が待つにかゆきつきて憩え


#1455    ゆく雲を目で追いかけてみじろがぬ余り愉しき貌にはあらず

 

<管理人のつぶやき>

■この天気 いつ刈取りができるやら 台風だけはお断りだよ