義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#551-560 二瀬川に・・・

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関西花の寺25ケ所 第4番 高源寺

 

<義母の短歌>

二瀬川に脚濯ぎたる鬼の子もあるべししんしんと渓流は澄む


杉の秀に昼蛍かと光る露こえ登りくる天の岩戸に


谷深き天の岩戸に人声のたちてさざめく泉ならなくに


夜の更けに無言電話かけてくる侘しき人よガム噛むらしき


四分の三の人生越え来たり明日食ぶる一合をきしきしと研ぐ


十年を花なき黄藤と思いおり咲きたる証の葵揺れており


冷えびえとどくだみの咲く家の蔭しろ濁るまでの命を見守る


鋸を使いし日の宵つくづくと男手欲しく夕餉を欲らぬ


咲く花の側よりすれば鋏持つ姿を鬼と見てをるならめ


燃えぬ芥捨てて帰るさ行交える人も独り居小さき袋

 

<管理人のおまけ>

濯(すす)ぎ

侘(わび)しき

黄藤(きふじ)、葵(あおい)

欲(ほ)らぬ

 

<管理人のつぶやき>

■6km  今日の散歩は郵便局

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今日の散歩コース

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