義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#541-550 皇太子・・・

f:id:okamura920:20220310162249j:plain

関西花の寺25ケ所 第4番 高源寺

<義母の短歌>#541-550

皇太子ご婚儀の午を墓に来て華やぎに遠くひとり草引く


柚子花に万匹の蜂群がりて羽音の唸り棒状に落つ


からすの芋鴉の豌豆からす瓜嫌な鴉に人らは近き


O型の貴方はけろり天国で酒もたばこも自由でしょうね


我を待つ家ありき戸口の親しさや崩るるごとく身を横たえる


気のおけぬ妹夫婦と汲む酒に纏うことなくいたく酔いたり


幼日は我にもありぬ草分けて野苺摘めばほろほろ濡れる


信楽の急須に新茶汲みをれどなにも変わらぬひとりの夕べ


雨の日は押し黙りいる術なさに開き初めたる紅百合の花


車より下りる足裏にかたつむり踏みたる触感曳きつつ歩む

 

 

<管理人のおまけ>

豌豆(えんどう)

纏(まと)う

 

<管理人のつぶやき>

■鳥が鳴く ウグイス出番まだのよう