義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1721-1725 昔むかし・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第4番 常勝寺

 

<義母の短歌>#1721-1725

#1721    昔むかしわが欲しかりし腕時計今幾つ持つとて埋められぬ洞


#1722    蕗の薹萌ゆるを待つが愉しみとは思いみる程に侘しきものか


#1723    裏山より土掘る気配の音降るに白昼構えて耳そばだてる


#1724    三歳児の耳愉しませしラッパの音抑揚のある「玄米パンのほやほーや」


#1725    守り来し畑の広さにくたびれてどうでも良くなる消えてなくなれ

 

<管理人のおまけ>

洞(うろ)

蕗の薹(ふきのとう)

萌(も)ゆる

侘(わび)しき

 

<管理者のつぶやき>

■幸齢者 杖をつくのも良しとする 見栄を張らない 生き方をする

(80歳の壁から)