義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1716-1720 はたとせの・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第4番 常勝寺

 

<義母の短歌>#1716-1720

#1716    はたとせの昔の忙しさ思い出で疲れ覚ゆる師走の曇天


#1717    紐ひきてひと呼吸置きともりいず蛍光灯の古きを愛す


#1718    山と川いずれも目の友小やみなく動きて止まぬ川の親しき


#1719    人居らぬ冬の細径夕あかり鳴かずに遊ぶ小雀数羽


#1720    軒外に踏み出す用なく日は落ちぬそれで事足るわが生きくち惜し

 

<管理人のおまけ>

はたとせ・・二十歳(二十年)

細径(さいけい)・・小道

惜(あたら)し・・もったいない

 

<管理人のつぶやき>

■見上げれば 天空一面 ウロコ雲 この雲出ると 近日に雨と