義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1651-1655 慈雨あれば・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第2番 太寧寺

 

<義母の短歌>#1651-1655

#1651    慈雨あれば溢れ流るる折あらむ我がにはたづみ乾からびずあれ


#1652    ありてなき人との距離感むっつりと電話器見つめ友を思えり


#1653    燈明のいましつきなむさゆらぎに骨の溶けゆく侘しさ漂う


#1654    新装の商店街に車停め消えし店舗の行方あれこれ


#1655    半日をしゃべり通してまだ足りぬ夫在る友送る夕暮れ

 

<管理人のおまけ>

にはたづみ・・雨が降って地面にたまり流れる水

いまし・・ちょうど今

さゆらぎ・・かすかな揺らぎ

侘(わび)しさ

 

<管理人のつぶやき>

■昨日今日 この寒さは12月