義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1656-1660 歌は斯く・・・

丹波古刹15ケ寺霊場 第2番 太寧寺

 

<義母の短歌>#1656-1660

#1656    歌は斯くあるべき筈のヘルメット脱ぎっ放しの放埓詠また


#1657    買いしは何時テレビの画面薄れゆく「くたびれました貴方の守りに」


#1658    裸木の秀に膨らめる木蓮の莟を包む和毛に拍手


#1659    あら草に人の付けたる名のあれどいとしまるるは百にひとつも


#1660    注ぎこむなべての水を拒まずば膨れて速し雨後の峡川

 

<管理人のおまけ>

斯(か)く

放埓(ほうらつ)

莟(つぼみ)

和毛(にこげ)・・やわらかい毛

いと・・大変

なべて・・すべて

 

<管理人のつぶやき>

■いつの間にか 季節は変わる寒露かな

■この月は 9月13夜 寒露かな 

 (昨夜は旧暦の9月13日、月の左のぽつんと白いのは木星らしい)