義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#1726-1730

丹波古刹15ケ寺霊場 第4番 常勝寺

 

<義母の短歌>#1726-1730

#1726    愚痴泪一切こぼさぬ隣人に我が苛立ちのさらに深まる


#1727    皺伸ばしのクリームひと瓶五千円裡なる女が一瞬迷う


#1728    陽の下に晒せば他愛もなき心昨日の欝に羽つけやらむ


#1729    「二度童子」と人思わずや野水仙一花手折りて野に立つわれを


#1730    遠景に雨降る径あり無口なりし少女老いつつ華かざさむとす

 

<管理人のおまけ>

泪(なみだ)
裡(り)なる・・内側の
欝(ふさぎ)
二度童子(にどわらし)・・認知症

 

<管理人のつぶやき>

■登り坂 あれば下りも あるウオーク