義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#301-310 湯豆腐に・・・

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関西花の寺25ケ所 第2番 楞厳寺

 

<義母の短歌>#301-310

湯豆腐に小さきパックの半分を煮たてる湯気にひとりの夕餉


まなうらに煙り吐く汽車浮かべつつ軽がる走るディーゼルをみる


目のさきに迫りくる冬沈黙の秘み事抱く魔女の如くに


初雪はふうわり落ちて消えゆきぬ一夜の宿も得られぬままに


日の暮れに米研ぐ事をわびしみて求めしお握りみ祖に捧ぐ


雨けぶる昏れがての道待たれいる錯覚なれど脚を早める


白壁にボール投げかくごとくにも頼りなくいる口きかぬ昼


ビニールのハウスに黒豆干されいて法連草も冬を休みぬ


柿くわえ鴉啼かずに飛び立てり枝に揺れいる残されし赤


軽トラで野良さす夫婦窓越しに掌を振りゆけり農ひとすじに

 

<管理人のつぶやき>
まなうらに・・眼の中に
昏れ(くれ)

 

<管理人の今日>
今日朝一番にパソコンを立上げたところエラーが出て起動せず。
深刻な不具合が発生したの模様です。
予備機で何とか凌いでいますが大変不便。どうするか思案中です。