2023-04-03 カテゴリー:自然・季節(八) 自然・季節 福知山市三和町高杉 高野山高杉大師協会(真言宗) 手作り短歌集(八)に蒐集されている短歌を、11のカテゴリーに分類いたしました。短歌集に掲載された378首の内、三番目のカテゴリー【自然・季節】に分類した短歌(35首)を掲載いたします。 <義母の短歌>カテゴリー:自然・季節(八) #2014 風は初夏残り椿の一輪が北にむかいてぱっちり開く #2060 半熟の卵のような気だるさを吹き飛ばしたり冬の晴天 #2075 三分咲き五分咲き満開花吹雪一気に春が駆け抜けてゆく #2076 かなしみが沁み入るような春の雨新芽つたいて幹濡らしゆく #2088 物置の古びし農具にどくだみが戸の隙間から夏を告げいる #2101 枯れ葉にもくすぶる想いのあるものか容易く灰になると限らず #2117 秋のあわれさとりし貌のかまぎっちょ淋しすぎるよ枯色の羽 #2125 紫に山けぶらせて降る雨に塩ふる程の雪の混りつ #2127 ひらがなの文字ちらすごと鴉とぶ寒の日和の空透きとおる #2130 冬日和パジャマはしゃぎて竿ゆらす何ぞ良きことありそうな昼 #2163 大空の汗かと手に受く天泣の土まで届かぬ程の湿りを #2167 釣り人の忘れてゆきし白タオル河原柳に揺れて夏去ぬ #2199 立枯れの老木ほろほろ崩れゆき煩悩消えし小枝を散らす #2200 雪ん婆の慈悲かも知れぬ雪被る庭木もわれも昼を眠れり #2214 「早く来な」わらびが呼ぶからゆかなくちゃ野のものなべてわれに良き友 #2216 喜んでばかりも居られぬ開発の都合で広らになりし里径 #2218 初夏の山傾く日ざしにきらめきの彩をたためり山も眠るか #2222 天界の荒れ事知れとか癇癪玉弾けしごとく雷とどろけり #2235 雷神と雨の女神の道行のごとき夕立庭濡らしけり #2241 梅もどき小さき乍ら陽をかえし真赤な秋をパチパチ謳う #2251 冬の雨耳傾げれば何時かまた天へ帰ると呟きつつ降る #2257 枯芝に粉雪積る白き音空耳ばかりにあらぬ静けさ #2260 雪怖しされど雨よりやさしくて金時豆は鍋に踊れり #2265 家中の蛇口凍らす氷柱神をやわやわ往なす天っ陽の神 #2267 くすぶれる冬の襤襛の後影春がわわわと土割る気配 #2268 冬将軍また舞い戻り雪降らすほんとは淋しい鬼かも知れぬ #2270 三月のどか雪むしろ愉しかり一気にほころぶ木瓜のくれない #2277 春をなお暗く乾きて枝に垂るはじけなかった石榴の木乃伊 #2281 吹く風に揺れつたわみつ麦撫子なよなよ伸びて自が春守る #2291 平和とはこんな象かこんもりと合歓の花咲く桃色の蔭 #2298 秋冷えに鴉も啼かぬ静けさを宥めるごとき炊飯器の湯気 #2301 羊歯ゆらし麻黄の葉ゆらし竹ゆらす風の連れ来し肱笠の雨 #2308 なんでこう秋は心の急くものか明日なきさまに散る柿落葉 #2320 朝戸繰る刹那の冷気風花をまく雪ん婆が峯を越えゆく #2328 木には木の旬あり霜置く梅ヶ枝に昨日より今日膨らむ莟 <365人の生き方> ■ブスになる 25ケ条 宝塚で(貴城けい 女優 宝塚歌劇団の教え) ブスになる25ケ条とは・笑顔がない・お礼を言わない・おいしいと言わない・・・・・・・・続きはあした