義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2371-2378 開発に・・・

福知山市三和町菟原中 影清稲荷神社

 

<義母の短歌>#2371-2378

#2371    開発に裂かれ赤肌さらす山哭く夜あらずや冬はことさら


#2372    開発に三たび移転の六地蔵こたびは屋根ある祠得給う


#2373    鉦鳴らし今日のあれこれ告げおれど応えかえらば肝冷ゆるべし


#2374    七たびを生れ変るならそのひと世川辺に遊ぶ鳥もよからん


#2375    湾曲な嘘のつけない一本気嬌めなばわれがわれでなくなる


#2376    四分の三の人生越え来たり明日食ぶる一合をキシキシと研ぐ


#2377    物体の如く伸びいる脚四本工夫は昼を深く眠れり


#2378    橋ひとつ渡れば海の匂いして海猫白き腹ひるがえす

 

<管理人のおまけ>

哭(な)く

嬌(た)めなば・・改めれば

 

<365人の生き方>

■泰三の 座右の銘は 「無事是貴人」
(宮尾舜助 石坂泰三元秘書)