義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2196-2200  賑わいの・・・

福知山市三和町岼 光照山常楽寺(曹洞宗)

 

<義母の短歌>#2196-2200

#2196    賑わいの後の虚しさ捨てにゆくビールの空缶あまりに軽し


#2197    てのひらの水洩るごとく子等去りし畳に積まれし座布団の嵩


#2198    福寿草の株切り分けてわが臓器与えるごとく子に持たせやる


#2199    立枯れの老木ほろほろ崩れゆき煩悩消えし小枝を散らす


#2200    雪ん婆の慈悲かも知れぬ雪被る庭木もわれも昼を眠れり

 

<管理人のおまけ>

嵩(かさ)

雪ん婆(ゆきんば)・・山に住む一本足の妖怪

 

<365人の生き方>

■人間の 最後を決めるは 楽観主義
(永田勝太郎  国際医療研究所理事長   フランクルの楽観主義精神)