義母の短歌

98歳で永眠した義母が書き残した短歌です

#2191-2195  ひっそりと・・・

福知山市三和町岼 光照山常楽寺(曹洞宗)

 

<義母の短歌>#2191-2195

#2191    ひっそりと春待つ昆虫眠りいる芒ヶ原に沁む夕明り


#2192    春夏秋同じ服着て鳥追いし案山子の脚が今燃えつきる


#2193    通行止めの文字むっつりと道塞ぎ陽は高かれど里径寒し


#2194    万両の木に爪立てる空蝉の生きあるごときをそのまま活ける


#2195    左手を添えて菜を切る左手は何につけても欠かせぬ伴侶

 

<管理人のおまけ>

芒(すすき)

沁(し)む・・そまる

空蝉(うつせみ)・・せみの抜け殻

 

<365人の生き方>

■神様が 願いをかなえて くれる時は その人にとって 一番いい時に
加藤一二三  将棋棋士